抜 け 穴 は 何 処 に?

姫路城抜け穴伝説
城には抜け穴伝説がつきものである。時代劇に登場する忍者屋敷のから
くりのように掛軸のうしろには抜け穴あって万が一の時はこの脱出口か
ら逃げ延びる。そんな夢物語のような話に人はロマンを感じる。それは
今も昔も変わらない。大坂夏の陣で大坂城が落城した際も秀頼は密かに
城を脱出し生き延びたといううわさが当時まことしやかに流れたことも
あった。姫路城にも抜け穴伝説が残っている。例えば、「お菊井戸」と
帯郭櫓の下が横穴でつながっているとか、「ほ」の門を入ったところの
「ロ」の渡櫓内の井戸から城の北にある姫山原生林へ抜けられるといっ
た具合に。もともと姫路城には33の井戸があった(現存は13)。
その井戸と抜け穴とは深い関係があるとされている。数ある井戸の中
でも「ぬ」の門内にある「お菊井戸」は何度か調査が行われている。
昭和の大修理時には調査中に『異様な霊気』にうたれて途中でとりや
めになっている。播州皿屋敷伝説と相まってミステリアスな井戸であ
る。実際に「お菊井戸」を覗き込んでみると、内部を5mほど下ったと
ころには石積みが途切れて横穴があるような構造になっている。
後になってやり直された調査によって「お菊井戸」抜け穴説は否定さ
れたが、まだ姫路城のどこかには人知れず眠っている抜け穴があるか
もしれない。
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