18. 心柱二本継ぎの謎 2 
通常の建物では上の階の柱と下の階の柱は鉛直線上に造られます。重さが垂直に土台に
かかるようにするためです。しかし、姫路城の3階の柱の真上には4階の柱は位置してい
ません。外観の美しさを優先したため構造的には無理なのです。「箱」を積み上げるに
はまず一番下の「箱」を固定しておかなければその上に積んでいく「箱」は安定しませ
ん。これを姫路城に当てはめると地階から地上2階までをまず固めて不動のものにしな
ければ3階から上は組み立てられないことになります。心柱を一本材で造ろうとすると
ここで問題が起ります。もうすでに心柱は固定されてしまっていますから、3階から上
の階では二本の心柱の間に梁を渡すことができません。梯子を思い浮かべてみて下さい。
梯子を組むには親木と横木は一度にはめ込んで造らないと梯子として機能しません。姫
路城の場合も同じことが言えます。しかし、梯子と違って心柱は巨大過ぎて同時に組み
上げることは昭和30年代の建築技術では無理でした。これにもっと早く気が付いていれ
ば心柱探しに四苦八苦しないでもよかったのです。
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