| 23. 未来へのメッセージ |
| 姫路城の解体修理は事前に綿密な調査を行いそして計画が立てられ実行されていきまし |
| た。しかし、実際には現場で初めて直面する問題もありました。その中でも最たるもの |
| は心柱探しだったといえるでしょう。心柱探しを委ねられ心柱を求めて全国を駆け巡っ |
| た人達の熱き思い、檜材の二度にわたる折損事故の経緯や「昭和の大修理」当時の社会 |
| 情勢(皇太子の御成婚などの当時の主な出来事、米の値段を始めとする諸物価、当時の |
| 労働賃金など)が西の心柱の継ぎ手部分に墨書されました。 |
| 東の心柱には一本柱を根継ぎしたいきさつ、継ぎ手を製作した2人の大工の名前、工事 |
| 関係者全員の名前、最後に「ゆるぎなき国宝姫路城の大柱、幾千代かけて栄えまつらん」 |
| と記されています。今後姫路城が全面解体修理されるのは今から350〜400年先のこと |
| になるでしょう。まだ見ぬ未来の匠たちへの昭和の匠たちからのメッセージが東西それ |
| ぞれの心柱の中に託されているのです。未来の匠たちはどんな思いでこのメッセージを |
| 受け取るのでしょうか。 |
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