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4. 素屋根建設
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「昭和の大修理」に先立つ昭和30年4月、工事を担当する技師達から素屋根をどうやっ
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て造るかというアイデアを募集したところ「四方転び」案が採用されました。
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「四方転び」型の素屋根の模型造りが始まりました。この模型は工事の入札の時に請負
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業者に見せたり、実際に素屋根を建築する折に問題が起きた時に参考にするものですか
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ら、これをかっちりと作っておかないと後で困ることになります。模型専門の業者に発
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注したのですが、できあがった模型は大ざっぱなものでとても役に立つ代物ではありま
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せんでした。半年もかかったのにこの有様で、また一から設計のやり直しをして新しく
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模型を造り、満足のいくものが仕上がったのは昭和31年の春のことでした。
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苦労して造り上げた模型をもとにして、大天守の素屋根の組み立て工事が始まったのは
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昭和31年7月でした。工事のためにしばらく城を見られなくなるというので、工事の前
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には入城者数は急増したそうです。7月20日に地鎮祭が行われ、8月1日、素屋根の基礎
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のために大天守の石垣の周囲を掘る作業が始まりました。素屋根の組み立てが始まって
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間もない頃に大型台風がやって来ましたが、何事もなく過ぎ去っていきました。
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昭和32年2月15日、素屋根は完成しました。使われたひのきの丸太は長さ8m、直径12
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cmのものが12,000本、ボルト22,654本、ボルト座金45,290個、屋根ふき用波型鉄板
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2,760枚、作業者の数延べで11,340人、工費3,500万円でした。ちなみに当時の大卒の
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初任給は12,000円です。
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