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7. 不同沈下を防げ
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大天守を解体するという世紀の難工事は一人の怪我人も出さず、一本の材も折らず無事に
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終わりました。ひとつの大きなヤマを越えたとはいえ、まだまだゴールまでは長い道のり
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がありました。「昭和の大修理」の最重要課題である天守の傾きをどうやって修復すれば
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よいかという難問が次に待ち構えていました。昭和16年および28年に行われた大天守の
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傾斜調査の結果から傾きの原因は天守の基礎地盤の不同沈下にあると思われていました。
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この推測は、昭和30年1月に実施されたボーリング調査によっても裏付けられています。
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昭和33年、大天守地階の西北、西南、南面中央、東北部、東南部の計8ヶ所で調査孔が掘
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られました。姫路城の建っている姫山岩盤上に重ねられた盛り土の地層を調べるのが目的
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でした。調査の結果、地表から1m内外の地層の耐力は1平方メートルにつき7〜12t。
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1.5m下の粘土叩き層(旧城地盤、秀吉時代)は38〜50t、それ以下の埋土は5〜7tで、この
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埋土の部分が将来にわたって徐々に圧縮されていくであろうと推測されました。以上を考
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慮すれば、不同沈下を防ぐには姫山岩盤(地耐力60〜70t)に直接コンクリート基礎を設置
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する必要があるという結論に達しました。(この調査の際、偶然に羽柴秀吉が築城した当
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時の遺構の一部が発見されています。)
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